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やきもの図書館 陶芸に関する用語集
陶芸に関する用語集 や〜わ
や
やきもの戦争(やきものせんそう)
文録・慶長の役(1592〜93、97〜98)をさし、各大名が多数の朝鮮人陶工を連れ帰り、九州諸窯発展の基礎となる。
矢筈口(やはずぐち)
口の下がくびれ、口の内側に蓋の受けがあり、水指しに多い形。志野(しの)・唐津(からつ)・備前(びぜん)などにみられる。
焼き締め(やきしめ)
成形した器を釉(うわぐすり)にかける前に乾燥させ、無釉で素地(きじ)を強く焼き締めること。
山疵(やまきず)
窯の中で、焼成中に生じたひび割れなどの疵。
山茶碗(やまぢゃわん)
瀬戸・美濃地方で特に使われており、須恵器(すえき)風の茶碗や杯のこと。


ゆ
釉下彩(ゆうかさい)
低下度釉である、透明釉(とうめいゆう)の下に赤・緑・黄・紺青・紫・白などの顔料で絵付けしたもの。
釉薬(ゆうやく)
陶磁器の表面に施したガラス質の被膜。吸水性をなくし、それ自体が装飾ともなる。「うわぐすり」とも呼ぶ。
釉裏紅(ゆうりこう)
鮮紅釉ともいい、釉下の紅色の文様のある磁器。
■関連リンク やきものの技法・釉裏紅(ゆうりこう)・辰砂(しんしゃ)
釉裏青(ゆうりせい)
中国での染付(そめつけ)の呼称。呉須(ごす)で模様を下絵付けして、その上に透明釉(とうめいゆう)を掛け焼いたもの。
油滴(ゆてき)
黒釉の表面に、銀色の斑文が現れた窯変(ようへん)の一種。水面に油の滴をたらしたような様が、名前の由来。


よ
陽刻(ようこく)
陰刻(いんこく)に対して浮き彫りにした文様のこと。
窯変(ようへん)
焼成の時に、素地(きじ)や釉薬(ゆうやく)の成分が化学変化をおこし、予測しない釉色や釉相が現れること。景色の一つ。
曜変(ようへん)
建盞天目茶碗(けんさんてんもくぢゃわん)の一種。瑠璃色の美しい光彩を放ち、神秘的な魅力がある窯変(ようへん)。
吉田屋(よしだや)
石川県江沼郡山中町九谷に、古九谷復興を目指し開かれた窯。製品は古九谷の写しで、彩色は緑・黄・紫・紺青の4色。
よろけ縞文(よろけしまもん)
不規則に蛇行する縦縞のこと。


ら
楽家(らくけ)
初代長次郎に始まり、楽焼本窯の家系。
楽焼(らくやき)
京都の楽家代々の作と、脇窯の作品。手捏ねで成形し、低火度(ていかど)で焼いた軟質陶器。茶碗が多く黒楽と赤楽が主。


り
李参平(りさんぺい)
鍋島藩により朝鮮から連れてこられた陶工で、1615年有田町の泉山で陶石を発見し、日本で最初の磁器を焼成。
李朝(りちょう)
朝鮮・李朝時代(1392〜1910)の陶磁器の総称。
■関連リンク やきものの産地・朝鮮半島
竜泉窯(りゅうせんよう)
宋代から始まり、青磁の中でも第一とされる砧(きぬた)青磁を焼いた、中国の浙江(せっこう)省にあった窯。
■関連リンク やきものの産地・中国
竜門司焼(りゅうもんじやき)
薩摩焼(さつまやき)の系統の一つ。鹿児島県姶良郡加治木町産の陶磁器。俗に黒薩摩(くろさつま)と称され、鮫肌焼などが知られる。
緑釉(りょくゆう)
酸化焼成により発色剤の銅が酸化し、鮮やかな緑を発色する鉛釉(なまりゆう)の一種。
■関連リンク やきものの技法・銅緑釉
輪花(りんか)
口縁に刻みを入れ、花形にした鉢や皿。


る
瑠璃(るり)
酸化コバルトを長石に混ぜた高火度釉で、鮮やかな藍色に発色。
■関連リンク やきものの技法・瑠璃釉


れ
蓮弁文(れんべんもん)
ハスの花弁をあらわした連続文様。高台、高台脇などを一周する文様としてよく見られる。


ろ
ロイヤル・ウースター
ジョン・ウォルター博士を中心に、1751年イギリスのハンドで開窯。中国磁器を模倣し、硬質磁器の焼成に成功。
楼閣(ろうかく)
二・三階建ての建物としてあらわされる建造物。
ロウ抜き(ろうぬき)
釉(うわぐすり)をかけ残したい部分にロウを塗り、その上から釉(うわぐすり)をかけて焼くとロウの部分が抜ける装飾法。
轆轤(ろくろ)
回転台で、上に粘土を乗せ回転の際の遠心力を利用して、粘土を引き伸ばして成形する道具。
■関連リンク 陶芸の製作道具・成形に使用する道具
ロストル
窯の中にある、薪などの燃料の下にある火格子。
露胎(ろたい)
釉薬がかかっておらず、素地が見えている状態のこと。
六古窯(ろっこよう)
中世を代表する窯場として、瀬戸(せと)・常滑(とこなめ)・越前(えちぜん)・信楽(しがらき・丹波(たんば)・備前(びぜん)の六つの窯場を指す。


わ
若杉窯(わかすぎよう)
石川県小松市若杉町に開窯された、再興九谷の窯のひとつ。
藁灰釉(わらばいゆう)
稲の藁の灰を主成分とする釉薬(ゆうやく)。珪酸分が多く焼くと白濁に変化。
割高台(わりこうだい)
輪状ではなく、1〜数カ所をV字形に欠き割ったようにした高台。大名物、朝鮮茶碗が名高い。
割山椒(わりざんしょ)
山椒の実が開いたような形で、3〜5弁の鉢で向付に多い。
割竹式登り窯(わりだけしきのぼりがま)
連房式で竹を割って伏せたような登り窯で、竹の節のように壁で房が区切られている。
■関連リンク 登り窯を散策しよう
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