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藁灰釉茶碗 銘「玄峯」
(わらばいゆうちゃわん めい げんぽう) |
筑前・高取窯(内ヶ磯窯) Chikuzen, Takatori
ware
福岡県 Fukuoka Prefecture
1610〜20年代
口径13.2 高10.0 底径6.9
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堂々とした大振りの茶碗は、高く裾広がりの高台をざっくり削った椀形で、いわゆる朝鮮の「奥高麗茶碗」写しである。いくぶん焼きが甘いために、藁灰釉の流れた釉だまりが十分にとけきらず白く残りけしきとなっている。これを遙かに眺める霊峰に見立て、箱表には「銘 玄峯」と記されている。また、蓋裏に「龍沢 般若窟」とあり、これは旧藏者、静岡県三島市龍沢寺(宝暦11年(1761)開創)の玄峯老師(昭和)によるものである。 |
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