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藁灰釉流耳付水指
(わらばいゆうながしみみつきみずさし) |
筑前・高取窯 Chikuzen, Takatori ware
福岡県 Fukuoka Prefecture
1610〜20年代
口径10.4 高14.8 底径13.5
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矢筈口(やはずぐち)に口部を作り、ひねりをきかせた双耳付の水指に、藁灰釉の白い流れが大胆な景色となっている。上部を分厚くし4条の横筋をめぐらせ、胴の部分は篦で粗く縦筋を刻み桶形としたか、あるいは正面に短い刻みをつけ曲物の綴目としたものか、陶器で木器を写すという茶陶らしい遊び心が感じられる。底部は無釉、浅く削った高台の内には細かな轆轤痕が残る。内ヶ磯窯の製品と思われる。 |
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