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鉄絵草文片口鉢(絵唐津)
(てつえそうもんかたくちはち) |
肥前 Hizen
佐賀県 Saga prefecture
1590〜1610年代
口径18.7 高9.8 高台径7.2
竹田恒夫氏寄贈
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片口は注ぎ口をもった鉢である。胴部には、一方に唐草文、他方に笹とみられる植物を描き、透明の釉薬を施す。器表には細かい貫入がみられ、内面には大きな鉄斑がみられる。唐草文の蔓と葉は、伊万里市の市ノ瀬高麗神窯跡出土の陶片などに類例がみられる。胴部下位は外側に張りだしており、類例の少ない形態である。高台およびその周辺は露胎である。鉄絵の文様と背景の貫入がうまく調和している。 |
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