トップ
>>
九州陶磁文化館名品図録
>>
佐賀県〜唐津焼
>> 鉄絵草文片口鉢
004
鉄絵草文片口鉢(絵唐津)
(てつえそうもんかたくちはち)
肥前 Hizen
佐賀県 Saga prefecture
1590〜1610年代
口径18.7 高9.8 高台径7.2
竹田恒夫氏寄贈
片口
は注ぎ口をもった鉢である。胴部には、一方に
唐草文
、他方に笹とみられる植物を描き、透明の
釉薬
を施す。器表には細かい
貫入
がみられ、内面には大きな鉄斑がみられる。唐草文の蔓と葉は、伊万里市の市ノ瀬高麗神窯跡出土の陶片などに類例がみられる。胴部下位は外側に張りだしており、類例の少ない形態である。
高台
およびその周辺は
露胎
である。
鉄絵
の文様と背景の貫入がうまく調和している。
前の作品
次の作品
Copyright(C)2002 Fukuhaku Printing CO.,LTD
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます