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灰釉彫文瓶
(かいゆうほりもんびん) |
肥後・小代窯(牝小路窯) Higo, Shodai ware
熊本県 Kumamoto Prefecture
19世紀前半
口径4.6 高24.3 底径12.3
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現在の玉名郡南関町小岱山(しょうだいやま)に開窯した小代焼は、きめの粗い胎土で成形し藁灰釉を掛け流す素朴な作風が特色で、茶陶も焼くが、生活の器が主流である。平底でずんぐりした安定感のある「船徳利(ふなどっくり)」形の瓶は、無釉の焼締めで、上部に薄く掛けた藁灰釉がけしきとなっている。胴部には幾何学的な角文と「一番」の文字を彫っている。無釉の底部には輪状の窯詰め痕3ヶ所と、「小代」、「牝小路(ひんこうじ)」の2種の刻印が残る。 |
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