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象嵌暦手大壺
(ぞうがんこよみでおおつぼ) |
肥後・八代窯(平山窯) Higo, Yatsushiro
ware
熊本県 Kumamoto Prefecture
18世紀
口径17.0 高43.1 高台径17.6
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肥後・八代焼の代表的な装飾「象嵌」を、輸出向け沈香壺に似た大振りな壺の全体に施す。灰白色の精選された素地に文様を刻み、白土を埋め、表面を拭うと細かな文様が現れる。「暦手」は伊豆の三島神社で作られた細字仮名書きの「三島暦」に由来し、よろけ縞状の文様が連なったもの。15〜16世紀頃に朝鮮で行われた同様の技法の陶器を「三島手」と呼び、その技術が九州に伝わった。高台畳付に8ヶ所、高台内に3ヶ所貝目痕が残る。 |
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