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色絵雲龍文大皿(低火度焼成)
(いろえうんりゅうもんおおざら) |
肥前・有田窯 Hizen, Arita ware
佐賀県 Saga prefecture
1700〜40年代
口径32.7 高6.6 高台径18.3
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素焼素地に低火度彩を施した珍しい作。伝世品にもほとんどこのような作例はみられない。有田の赤絵町遺跡からこのような素焼素地に直接色絵を施した深皿の陶片が出土している。黒・赤茶・青の線描きで文様を描いたあと、低火度の透明釉を全面に施す。その上に緑・紫の絵具で内面の龍や外側面を塗り埋めている。見込中央の薔薇文の花は赤い線描きに沿って剥離がみられる。高台内には一重圏線にオランダ東インド会社の社章であるVOC銘が記されている。 |
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