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陶胎染付山水文水指
(とうたいそめつけさんすいもんみずさし) |
肥前・有田窯 Hizen, Arita ware
佐賀県 Saga prefecture
1650〜60年代
口径9.8 高18.8 高台径12.4 蓋付総高20.4
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陶胎染付はわが国の茶の世界の需要からか、1650〜60年代頃、茶碗や水指にこの方法を駆使したものが有田で現われる。寛文2年(1662)銘の小香炉が伝世するが、如意雲文を描く点でも本例と共通する。小香炉には「大樽山」という有田の窯場の一つの名も記されている。本例は高台内の釉を蛇ノ目状に剥ぎ、そこにチャツと呼ぶ皿形の耐火粘土製道具を当てて窯詰めした跡がみられる。この方法は17世紀後半の青磁の皿・鉢が主に行った。 |
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