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伝説の「麒麟」・「龍」。魔よけの「獅子」。 吉祥の「鶉」。 生物文様のモチーフは獣類・鳥類・魚類などがあります。 獣類で代表的なのは麒麟、龍などの伝説上の動物や獅子などがあります。 龍は想像上の生き物ですが、古来中国では龍には不思議な力があるとされ、動物の頂点を意味していました。このことから龍文を使用する際には約束事もあり、中国では官窯では龍の爪は5本とし、民窯では4または3本とされていました。しかし、日本では龍をとくに階級などを意味するものとしては使用されなかったようです。円状に描かれた龍を「団龍(だんりゅう)」といい、龍と雲を組み合わせたものを「雲龍(うんりゅう)」といいます。 獅子は魔よけの力があるとされており、牡丹との組み合わせの「唐獅子牡丹」がよく知られています。歌舞伎にも「鏡獅子」という牡丹を背景として踊る獅子舞があり、お祝い事の舞として知られています。 鳥類では鷺(さぎ)、鶴、鶉(うずら)、雁、鳳凰などがよく登場します。鷺は白鷺がよく描かれ、その白さを表現するのに磁肌の白が生かされていました。鶴は雲と描かれることが多く「雲鶴(うんかく)」とよばれて、仙界の象徴とされていました。鶉は吉報を知らせる鳥として好まれました。 魚は二尾を並べて描く「双魚」がよく見受けられます。 ■関連リンク やきものにみる文様・鶉文様 ■関連リンク やきものにみる文様・鳳凰文様 ■関連リンク 展覧会レポート(2004)・「干支・酉の文様」 |
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