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色絵金彩鳳凰文瓶
(いろえきんさいほうおうもんびん) |
薩摩・磯窯(仙巌窯) Satsuma, Iso ware
鹿児島県 Kagoshima prefecture
19世紀末
口径10.4 高39.0 高台径14.0
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精選された淡黄色の陶胎に金彩を施した薩摩焼は、「白薩摩金襴手(しろさつまきんらんで)」と呼ばれて幕末から明治(19世紀)にかけて好評を博し、ヨーロッパへも盛んに輸出された。透明釉をかけた素地に、多彩な上絵で鳳凰文を描き、さらに金彩で文様の輪郭線をとり、豪華な一対の瓶を作りだしている。高台内には桜花印と濃紫の上絵具で「磯焼」の銘が入る。島津藩の庇護を離れて独立した、仙巌窯の意欲あふれる名品である。 |
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