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象嵌牡丹文角水指
(ぞうがんぼたんもんかくみずさし) |
肥後・八代窯(平山窯) Higo, Yatsushiro
ware
熊本県 Kumamoto Prefecture
18世紀中葉
口径17.6×17.2 高10.9 底径15.2×15.0
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粘土の板をよせて方形に作った角水指は、前後に大きな牡丹文、両側面に小振りの牡丹文を彫り、白土を埋めた象嵌技法で意匠をきわだたせている。平底の底部を除き、全面に施された薄い透明釉の面は、茶褐色の胎土が抹茶色を呈している。共通点の多い作である象嵌牡丹文四方形香炉は、底部に「宝暦六丙子(1756)…」の彫り銘をもつ。本品は佐賀の旧家に伝世し、茶席に使われたという。 |
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