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三彩茶碗
(さんさいちゃわん) |
豊前・上野窯(上野皿山本窯) Buzen, Agano
ware
福岡県 Fukuoka Prefecture
18世紀
口径12.5 高7.8 高台径6.8
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上野皿山本窯は田川郡赤池町上野で寛永2年(1625)に開窯し、細川藩政から小笠原藩政を経て、明治4年(1871)の廃藩置県とともに御用窯としての性格を失う。「上野三彩」は江戸後期の新しい技法で、碗の内外に紫蘇釉(しそゆう)と呼ぶ黒に近い暗紫色や黒に発色する釉を施し、その上に黄釉・銅緑釉・白釉をイッチン掛けの手法で流し散らす。椀形の茶碗は、胴部を指で凹ませ、高台は裾広がりに削り出す。 |
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