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色絵山水菊唐草文大皿
(いろえさんすいきくからくさもんおおざら) |
肥前・有田窯 Hizen, Arita ware
佐賀県 Saga prefecture
1640〜50年代
口径38.7 高8.0 高台径16.4
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古九谷様式中期に位置づけられる五彩手の色絵大皿。白磁素地を用い、見込に屹立する岩山・家屋・橋・飛雲と月を描き込む。いずれも初期伊万里の文様と通ずる。月を描き込むのは明末の中国磁器の影響と思われ、初期伊万里に多く、1660年代以降は急速にみられなくなる。内側面の菊花や唐草の表現も17世紀の特徴を示している。外側面に草束文を赤で描くが、こうした草束文も17世紀中頃の染付に類例がある。 |
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