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行ってきたよ有田陶器市
2005年 第102回・有田陶器市
うまか陶スタッフ 有田陶器市 怒涛?!の散策日記


■5月3日(火) 四日目 晴れ 
22万人の人出(有田商工会議所発表)
ミュールにワンピース お洒落も当然 セレブ窯

 
から快晴!のこの日。お客さんの入りも期間中一番多い22万人となりました。本当はこの日はお休みする予定だったのですが、晴れやかな空を見上げれば、休んでなんかいられない?!有田陶器市が気になってしょうがない(すでに中毒状態)。ということで、この日も出かけてきました♪
ちょっと出かけるのが遅れたこともあって、駐車場に入れそうもない。「ようし、今日は
セレブな窯巡りをするぞー!」と予定を変更して、メインストリートから少し離れた有名窯元などを回りました。

 
ずは西有田にある深川製磁直営の「チャイナ・オン・ザ・パーク」。美しい緑に囲まれた中で、優雅に深川製磁の器でお食事&お買物&美術品の鑑賞ができるという、テーマパークタイプのところ。駐車場も車でいっぱいになっており、そしてここからメインストリートにある深川製磁本店へのシャトルバスも運行されています。たくさんの女性客で賑わうパーク内で、何か私浮いている?!
 あー、ワタクシ毎日の癖でいわゆる
「陶器市ルック」だったんですよ。ここに来ているお客さんは、ほとんどの方がおしゃれな格好。そうかここだけがお目当てだからハイヒールでもいいのねん…。でもそのおしゃれな格好とは裏腹に、かなりの率で大きな買物袋を下げているんです。車のボンネットを開けては美しいお嬢様が「ちょっと、お母さんその荷物こっちに入れて!割れないようにしてよ!」と駐車場で威勢がいい!そうよね、陶器市だものそうなくっちゃ!お買物にはコーフンが大事。
 ここで気になった商品がひとつ!
限定販売だというモーニングカップ(10,000円)。明るく華やかなとーってもフェミニンな草花模様が描かれたカップ。フェミニンといっても、若い人にも好かれそうなすっきり感も併せ持ったデザイン。実際、このカップの前に立ち止まる女性客、多かったですよ。しかもこの限定品、商品の逸話を書いたボードともにパーク内のあちこちの会場にディスプレイされているんですよ。しかもピンライトをあてて。嫌でも目に入ります。気になります。女性は弱いのよね〜こういうのっ♪
 次は車を走らせ、かの柿右衛門窯へ。ここでも何か私、浮いている?!駐車場に停まっている車のほとんどが3ナンバーの大型車!昨年同様、軽自動車は私だけ?私だけ?(だいたひかる風に)
とは言っても、軽自動車だからダメですよ、なんてことはありませんので(笑)
柿右衛門窯では、展示場でお買物、参考館で古陶磁の鑑賞、お座敷で人間国宝14代酒井田柿右衛門氏の作品を眺め、そしてすばらしい酒井田家のお庭を眺めながらお茶をいただきました。
 た、この柿右衛門窯のすぐ近所に人間国宝・井上萬二氏の窯もあるんですよ。すごいですねー、人間国宝がこんな近くに二人もいるなんて!井上萬二さんの窯では展示場でお買物もできます。お客さんは何人もいらっしゃいましたが、シーンと静か。
 の日だったのですが、メインストリートに面している今右衛門窯さんにもおじゃま。ここでは歴代今右衛門の作品の展示が開催されていました。また窯の方が丁寧に作品の説明をされており、たくさんのお客さんが静かにそのお話に耳を傾けていらっしゃいました!今右衛門窯さんは、美術館も併設されているのですが、ここのミュージアムショップで新作の絵ハガキを発見!これも欲しい!と迷いに迷って、何も買わず…。
お土産に買えばよかったなあ。ちょっと後悔。
 テキな作品とステキなお値段を見て、ため息をつきながら次の場所へ。またまた車を走らせ、有田焼卸団地近くにある、福泉窯さんへ!ここの染付の器は手が込んでいて、高級旅館や料亭などでも使われているそう。展示場には、たくさんの器が並んでいましたが、場所が少し奥まっているせいか、お客さんは少なめ。でもゆっくり時間をかけて、お店の人とお話しながら品定めができます。
 して最後は、青花ブランドでも有名な「しん窯」さんへ行きました。ここは毎回固定ファンの方で賑わう窯元さん。アウトレットのお買物だけでなく、お食事やお茶も楽しめるので、滞在時間も長い。ミニコンサートを催した日もあったそうです。特に今回の食事では、屋外にてシェフが目の前でハンバーグを焼いてくれるハンバーガーがおいしそう!買物にきたことも忘れてしまう。
お次は、「しん窯」さん近くの「源右衛門窯」さんへ!と思いきや、駐車場が満車で訪問は断念&残念。たくさんのお客さんで賑わっているようでした。
 終始うっとりしながら周遊したセレブな陶器市。雑踏の中で、我を忘れるのも楽しいけれど、時間をかけてその窯元の美意識の世界にひたるのも、陶器市のもうひとつの醍醐味!
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