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いよいよ開幕 有田陶器市
■平成15年5月3日 天気:どこまでも晴れ♪

メインストリートはやきもの版・万里の河状態。どこまでいけばいいのですか〜♪

 5月3日は三連休の初日。お天気のよさも合いまって、10時すぎ頃からどんどんお客さんが増えてくる。なんとこの日は過去最高の人出26万人だったのです。それに加えあまりの日照りに、私たちはもちろん帽子をかぶっていましたが、つばが小さかったためにぜんぜん日除けになっていない!仕方なく、少し深めにかぶれる帽子を出店で買うことに。思わぬ出費にトホホ。とはいえ、運良く雑貨屋さんがあったからよかったものの、ホントに行けども行けどもやきもの屋さんだらけなのです。
若いグループからは「やきもの屋さんしかないよう」「全部同じに見える〜」などの声が聞こえます。まあ、陶器市だから当然といえば当然なのですけど。「せっかく食器を買ったから、いっしょにテーブル周りの小物を買えたらいいのに」と、とあるお店で買い物をしていた若い女性がつぶやいていました。
 そんな中、今年は新しい試みをしているお店がいくつかありました。手づくりの家具とやきものをコラボレーションしたお店や、窯元さんによる窯元さんの器で食事ができる喫茶店、手づくりのパンやお菓子とコラボレーションした窯元ショップなどなど。こういったお店は、いつ行ってもお客さんが多かったですね。陶磁器にそれほど詳しくない人でも、目で楽しめるし、欲しくなるきかっけづくりにもなりそうです。


狙うは母娘のお客さん?!出し惜しみはしないが、見る目も厳しい!

 無茶苦茶多い人出の中でも、颯爽と歩き、ほんとに買い物を楽しんでいるという客層は「母娘」といったペアだったような気がします。もともと、この組合わせは「レジャー」や「お買物」を思い切り楽しむ目的で同伴しているようなものです。良いものには出し惜しみはしないが、良し悪しを判断する眼力(母)、かわいい物や新しい物を見つけ出す嗅覚(娘)のコンビなので、お買物においては最強コンビといっても過言ではないでしょう。お互いがよき理解者でり、ライバルなのでもあります。
(母)「ちょっと○○ちゃん、この器はどう?」
(娘)「確かに質はいいけど、柄がおしゃれじゃないわ」
(母)「じゃ辞めとくわね」
といった具合です。実際、とある窯元さんはこういったお客さんでごったがえしていたのですが、これに近い会話がちらほら聞こえていたのです。二人の感性が一致したとき、お買物欲が大爆発!(笑)もう誰にも止められない時間なのです。(そこに父の姿はない…)
ついでにこういったお客さんに人気のある店は、次々と人が集まってくる。母娘に気にいられてこそ、大衆をも引き付ける魅力をかもし出せるってことでしょうか?(←ちとオーバー)


あなた好みの、あなた好みの〜お店になりたーい♪

 母娘といったとある客層に人気があるお店があれば、お客さんを見ても年齢・性別様々な人に人気がるお店もあります。取材中もこういったお店を何軒か見掛けました。どこもさほど大きくはない店舗にお客さんでぎゅうぎゅう。しかも皆さん、目が真剣でほとんどの人が何かしら買っている。そういうお店の外で観察していると、ショーウィンドウや店先に並んでいる品物などで「あ!ここ入りたい!」と、ぱっと判断して足を店内に運ぶ人が結構多かったのです。とある有田の窯元さん直営の店でも同じ現象が起きていました。
 こういったお店は、並べている商品群に一環したこだわりがあることに気付きました。例えば、「染付中心の食器」「プレゼントして喜ばれるセンスのいい器」「ちょっとくせがあるけど、お料理映えする器」などなど。早い話が、お客さんにとって「私にぴったりだわ」「私好みだわ」というお店なのです。しかもそういった所で買うお客さんは、商品の相場がほぼ分かっていらっしゃるのか無理な値切りはしない。そして目的以外の(私好み以外の)お店には、立ち止まりもせず、ずんずん歩く。(まるで私たちって探偵?)
うまか陶スタッフも、この日にお買物取材を決行しましたが、帰ってから思い出すと、同じ行動をとっていたことに気付くのでした(笑)。


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