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絵で見るやきものの世界 「誂物之雛形」旧前川家資料
《その2》
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「誂物之雛形」旧前川家資料
和紙・墨書
明和9年(1772年)
C伊万里市教育委員会所蔵

これは「誂物之雛形」の最初のページの注文書です。
文字を読むと、「丸奈良茶、内無地、指渡し正ミ三寸六分半也、数百揃、三色、冨貴長春之銘ハ無用、惣松川菱、模様絵本之図之通り、大キサ左有り、但し蓋高台随分小キ宜」とあります。
器の形とサイズ、数、文様の種類を指示されているのがわかります。


【参考作品】
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染付松皮菱繋文蓋付碗
1760〜1790年代
口径11.4 総高6.7
C佐賀県立九州陶磁文化館所蔵(柴田コレクション)
上記の注文帖に描かれている碗によく似た、松皮菱文様の蓋付碗。松皮菱は菱形を三つ重ねた形で、松の外皮に似ていることからこの名がついています。日本特有の文様で家紋に由来していると考えられています。
※参考作品は必ずしも、絵画に描かれているものと同品とは限りません。ご了承ください。
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