「誂物之雛形」旧前川家資料
和紙・墨書
明和9年(1772年)
C伊万里市教育委員会所蔵
このページの一番右側には「小中茶碗」と書かれています。向かって右側の茶碗は「乱レ檜垣腰若松(みだれひがきこしわかまつ)」という文様の指示があります。茶碗の上部にある幾何学文が檜垣といわれるもので、檜(ひのき)の薄板を網代組にした様子に由来したものと考えられます。腰若松というのは「茶碗の腰部に若松文を描くこと」という意味でしょう。若松は年始を祝うおめでたい意味があるそうです。
向かって左側の茶碗は「惣笹松川菱(そうささまつかわびし)」という文様名が指示されています。松皮菱文のパターンの繋ぎ目に笹の葉が配されています。 |
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