ぐい呑成長日記 読者のぐい呑成長日記
…成長日記カレンダー
■私の一品
田中佐治郎先生作 ぐい呑と徳利
10月1日(月)
<前の記録へ 次の記録へ>

 今までに幾つかのぐい呑みを買い求めてきましたが、使うほどに佐次郎先生のぐい呑みはその風格の違いを感じてしまいます。決して他のぐい呑みがいけないというのではなく、それぞれいいものを持っています。しかし、並べて手にとって見ますと、その差は歴然としています。
 普段見慣れている唐津の土味とは違う山瀬の土は、うぶな感じの白っぽい色ですがシンプルでありながら力強いフォルムと調和して、清新な潔さを印象づけているようです。また、見込みは釉薬の濃淡のが作り出す景色が非常に良く、まるで星雲を見るようです。酒を注ぐたびに見込みからは軽やかな鈴の音が聞こえそうで、まるで夢見ごこちとでもいえるような不思議な感覚を覚えます。たぶん、私も酔っているのでしょう。