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撮影:藤本健八 |
朝鮮唐津手付水指 共蓋
(ちょうせんがらつてつきみずさし ともぶた) |
17世紀初期
高さ28.3 胴径21.0 底径19.7 |
江戸初期から中期にはいると松浦唐津系の諸窯では、周辺の農家の雑器の外に、茶人の好みに応じて茶器、茶陶類の焼成を始めました。
この手付の水指も茶人の特注と思われますが、一見金属的な作調を感じさせるほど、形やへら跡、釉調が重厚です。当時、茶人の間で流行した織部好みのフォルムで茶意識の強い作品です。蓋も共蓋で殆ど無傷です。唐津の伝世品として珍重されていますが、胎土は鉄分の多い土味で、飴釉に調製した釉薬が施されていること、手付の部分に鋲留めがあり、細工が丁寧なことなどから、「唐津」が疑問視されています。江戸初期。 |
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