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染付迦陵頻伽文筆管
(そめつけかりょうびんがもんひっかん) |
肥前・有田窯(南川原山) Hizen, Arita ware
佐賀県 Saga prefecture
1670〜1700年代
口径1.8 高19.0 高台径1.8
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筆管すなわち筆の軸を磁器で作るのは、17世紀中葉頃からまれにみられる。迦陵頻伽とは、美女の顔をした鳥で極楽浄土にいるといわれる。この文様が筆の軸に描かれている。線描きは細く丁寧であり、また長い尾羽の間には薄い影のようなぼかし濃みが施されている。類似の陶片が柿右衛門窯跡から出土している。筆の右端面だけが無釉であることから、窯内では立てて焼成したと考えられる。 |
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