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《その6》 |
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「誂物之雛形」旧前川家資料
和紙・墨書
明和9年(1772年)
C伊万里市教育委員会所蔵
こちらは平茶碗を描いています。サイズは大が三寸八分、高さ一寸三分、小が三寸四分、高さ一寸二分という指示が示してあります。上部の平茶碗には「乱輪違糸桜(みだれわちがいいとざくら)」・「内茂同断」と添え書きされています。
輪違とは輪が二つ以上くさりのように連続した文様のことをいいます。家紋にもこの文様は見られます。下部の平茶碗には「乱亀甲若松(みだれきっこうわかまつ)」・「内茂同事」とあります。この「内茂同断」や「内茂同事」とは、「碗の内側も同じような意匠を施す」という意味だそうです。 |
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