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絵で見るやきものの世界 異国の人々と器
《その1》
 鎖国状態であった近世の日本で、唯一海外との交流の場であった長崎出島。出島ではオランダと中国が対日貿易を独占していました。年に一度オランダから商船がやってきて様々な物資や学問などの交流が行われてきました。また出島には常駐する商館員もおり、台所役や医官、また大工や鍛冶などの工作技術者もいたそうです。出島で暮らす異国の人々の姿と共に様々なやきものが描かれている絵画をご紹介します。
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阿蘭陀人食事之図
長崎古版画 多色
江戸後期 作者不詳
C長崎県立美術博物館所蔵
 オランダ人の食事の様子を表した版画です。テーブルの上には肉料理などの様々な料理と共に器が並んでいます。テーブル奥の男性は水指のような容器の蓋を開けています。この容器の口縁には唐草文様のようなものが施されています。スープでも入っているのでしょうか?人々はワインを手に食事を楽しんでいるようです。画面左側の給士がワインを注いでいますが、このワインの容器はおそらくガラス瓶だと思われます。画面右側の給士は舟形の鉢を運んでいます。その他にもテーブル上のお皿はやきものではないでしょうか。また食事をする人の足元には唾壺に似た形の器が置かれています。
※唾壺についてはこちら→

その2
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