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集女八景洞庭秋月
大判錦絵
18世紀前半
Cポーラコレクション・
ポーラ文化研究所蔵
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絵の女性は合わせ鏡を用いて、襟足に白粉(おしろい)を塗っているところでしょう。文化文政時代(1804〜1830年)には、このように襟に白粉で筋を描いて襟足の美しさを強調するのが流行していたようです。
女性が使っている鏡台には染付の化粧容器が色々あるようです。鏡台の一番上にのっている唐草文様の器は白粉を溶いたものが入っています。引き出しの中には紅皿を呼ばれる口紅入れです。この紅皿は型押し成形でつくられたものが多く、外側には簡単な陽刻が施されたり文様が描かれていました。画面中央の水をはったたらいの横には山水画が描かれたうがい碗があります。 |
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