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《その2》 |
江戸時代に描かれた「肥前国産物図考」と呼ばれる唐津領内の主要生業を解説した図録には、大甕づくりの様子が描かれています。大甕づくりの特徴としては「粘土紐巻き上げ技法」「叩き技法」「蹴りろくろの使用」「焚火による強制乾燥」があります。蹴りろくろの上に粘土紐を輪積みしながら形を作っていき、ある程度の高さになったところで土を叩き締めていきます。上に土を積み上げていくほど下部の土に重さがかかってきますので、下部の土がへたらないよう、火を甕の内部に入れて甕の下部を強制乾燥させていました。また叩き等に使用する成形道具が朝鮮系の名称で呼ばれており、朝鮮半島の現存製陶技術と細部においても多くの共通点をもっていることから、朝鮮系の技術が伝わったものと考えられます。 | ||
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資料提供先
■佐賀県立博物館 佐賀県佐賀市城内一丁目15-23 電話0952-24-3947 |
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