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名品図録

鍋島
  n-021



撮影：藤本健八
鍋島　青磁耳付広口花入
（なべしま　せいじみみつきひろくちはないれ）
17世紀末〜18世紀初期
高さ24.0　口径13.4　高台径9.0
　鍋島藩窯のある大河内山には、上質の青磁釉原料を産出、その青磁釉を用いて、施釉と素焼を何度も繰返して、胎土に青磁を厚く焼成するわけです。鼓状の胴中央に三個所の陽刻線を巡らせて、紐結び状の両耳を付けています。中国明清時代に盛んに造られた所謂尊式花入ですが、釉調、形状ともに端正ですっきりした作行を見せています。内側にまで釉を掛け、畳付の露胎部分は赤く発色しています。江戸中期。
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