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名品図録

◆◆◆ 田中丸コレクションの特色と内容 ◆◆◆
 田中丸コレクションは、玉屋の創設者田中丸善八翁が百貨店経営の傍ら50年の歳月をかけて収集したコレクションです。その特色は、九州の古陶磁器に焦点を絞り込んで収集され、しかもそれらは九州の風土の中で育まれた質の高い陶器や磁器であるため、文化史、九州陶磁史を繙く上での貴重な資料としての役割を果たしているといえましょう。その収集品は約500点ですが、陶器は系譜の分類から集約すると、古唐津系、古上野系、古高取系、肥後系、古薩摩系とその潮流がよく分かります。そして時代の変遷とともに、陶業の推移や技法の特色、交流のあとを学ぶに足る内容づけがなされているのも大きな特徴です。言うまでもなく収集品の陶器のほとんどは、茶陶としての比重が高く、品種も意匠も多岐にわたっています。またこの分野では、ややもすると忘れがちな地方窯の民陶への愛着がうなずける古窯の伝世品も収蔵しています。
 磁器の面では、茶席、茶事に使用された器もありますが、その殆どは肥前一円で主に江戸時代に焼成された商品性の高い古伊万里や柿右衛門、鍋島の類です。田中丸家の出身地が肥前佐賀領内の牛津であっただけに、肥前赤絵の造詣が特に深かったことは言うまでもなく、柿右衛門と色鍋島の名器への憧れ、執念は晩年まで衰えることはなかったようで、多くの優品がそれらを雄弁に物語っています。
 
◆◆◆ ご利用に際して ◆◆◆
 この田中丸コレクション名品図録データベースは、財団法人田中丸コレクションのご協力により掲載しております。ご利用に際しては、無断で複製・転載されることを固くお断りいたします。

掲載しております作品は、財団法人田中丸コレクションで所蔵されています約500点の作品の中から、佐賀の古陶磁である古唐津32点、伊万里34点、柿右衛門19点、鍋島23点を収録しております。

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