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柴田コレクションのミュージアムレプリカとは |
柴田夫妻コレクションの魅力は、江戸期250年の有田焼、いわゆる古伊万里の膨大な数にもありますが、技法・文様・時代などの変遷を網羅したコレクションは見る人をして、感動させずにはおかない、不思議な魅力を持っています。人々を惹きつけてやまないその魅力とは、名もない職人の確かな技、その技を支えた職人の心意気が作品を通して伝わってくるからといわれています。
この素晴らしい江戸期の職人たちの技を現代に甦らせると共に、その技術を現代のモノづくりに活かして、有田焼の振興を図ることなどを目的に、レプリカ製作が平成11年にスタートしました。
レプリカ製作の指揮は柴田明彦氏、技術指導は佐賀県立有田窯業技術センターと佐賀県立有田窯業大学校、総合指導は佐賀県立九州陶磁文化館、そして事業主宰は大有田焼振興協同組合が行い、実際に製作する窯元は組合所属の陶交会メンバーの中から希望者を募ってスタートしています。
窯元に希望を募った際、提示された参加条件を幾つか紹介すると、
1) 原型をオリジナル製法にて製作できること
2) 原型、捨型、転写紙、試作品の承認を九陶より受け、型は他に流用しないこと
3) レプリカの複製品は承認後、九陶のマークをつけて限定販売することとし、その他への販売は不可。
4) 統一の品質基準(原料、製法)を遵守できること(詳細略)
この条件や品質基準には現代の設備、技法をもって、江戸期の古伊万里を再現しようとする意図が反映しています。この募集に応えた窯元は最終的には15の窯元でした。
完成したレプリカは平成11年8月、京王プラザホテルで開催された第19回大有田ぷらざ市に、試作品が実物と一緒に展示されました。また翌年の第20回大有田ぷらざ展では展示販売され、大変な反響を呼んだそうです。それ以降、毎年大有田ぷらざ展の期間中のみ限定販売が続けられ、今年も9月1日〜10日に開催されます。また、九陶では常時販売(九陶のHPでも申し込み可)されていて、毎年買い足していくお客様もいて、古伊万里ファンにとっては見逃せないものとなっています。
●レプリカ製作窯元(順不同)
(有)しん窯
(有)李荘窯業所
(有)江頭製陶所
(株)錦右ヱ門陶苑
有田製磁 (株)
(有)祥雲窯
(株)ヤマトク
梶謙製磁(有)
(株)原重製陶所
(株)親和伯父山
(株)陶悦窯
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