周囲を山に囲まれた静かな窯元群が、祭りの時には多くの人出で活気づきます。各窯元では二級品や三級品が店先に並びお得なお値段で販売されます。二級品とはいえ、素人にはわからないようなキズやセット物がくずれた物などが出されるので、普段使いには差し支えないものばかりです。また、まとめ買いなどにもおすすめの市でもあります。購入したお店をメモしておくと、後で同じ物を買い足したい場合などに便利です。ところで、店の外に出されている二級品などは汚れやキズがあるので、軍手で扱ってもよいのですが、店内に入るときは外すのがマナーです。店内にディスプレイされている物は一級品ですし、汚れもありませんのでご注意を。
また大川内山の窯元群は石畳の道で坂が多いので、運動靴がオススメです。
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ここ大川内山は鍋島藩が献上磁器をつくるために築いた藩窯です。当時、技術が外部に漏れるのを防ぐために厳重な監視がなされ、高い評価を持つ「鍋島様式」の磁器が脈々とつくられています。ところで「伊万里焼」「有田焼」などといいますが、その違いは何でしょうか。江戸時代、有田町で焼かれた磁器は、伊万里湾より船積みされて流通していたので「伊万里」と呼ばれていました。この時代の磁器は「古伊万里」と称されています。
現在では有田でつくられている磁器を有田焼、伊万里で生産されているものを伊万里焼と呼んでいます。ちょっとややこしいですね。
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