イメージ イメージ
イメージ 鍋島藩窯秋祭り
《場 所》
大川内山(窯元群にて)
(伊万里市大川内町大川内 JR伊万里駅より車で約15分)
《日 時》
平成14年11月1日(金)〜11月5日(火)
《問合せ》
伊万里鍋島焼会館 電話0955-23-7293
(※詳細は各問合先へお問い合わせ下さい。)
phoot 鍋島藩の御用窯が築かれた秘窯の里・大川内山の窯元34軒による窯元市や各種イベントが開催される、人気の高いやきもの市です。毎年春と秋に開催され、リピーターも多く県外からの観光客も多数訪れます。全国ブランドとして有名な窯元もあり、祭り期間中は市価よりもお安く購入ができます。また滅多に店頭にはでない二級品や三級品も並ぶことから、まとめ買いをする人や、朝早くからお目当ての窯元へ直行する人もいるほどです。
イメージ
 周囲を山に囲まれた静かな窯元群が、祭りの時には多くの人出で活気づきます。各窯元では二級品や三級品が店先に並びお得なお値段で販売されます。二級品とはいえ、素人にはわからないようなキズやセット物がくずれた物などが出されるので、普段使いには差し支えないものばかりです。また、まとめ買いなどにもおすすめの市でもあります。購入したお店をメモしておくと、後で同じ物を買い足したい場合などに便利です。ところで、店の外に出されている二級品などは汚れやキズがあるので、軍手で扱ってもよいのですが、店内に入るときは外すのがマナーです。店内にディスプレイされている物は一級品ですし、汚れもありませんのでご注意を。
また大川内山の窯元群は石畳の道で坂が多いので、運動靴がオススメです。

イメージ
 ここ大川内山は鍋島藩が献上磁器をつくるために築いた藩窯です。当時、技術が外部に漏れるのを防ぐために厳重な監視がなされ、高い評価を持つ「鍋島様式」の磁器が脈々とつくられています。ところで「伊万里焼」「有田焼」などといいますが、その違いは何でしょうか。江戸時代、有田町で焼かれた磁器は、伊万里湾より船積みされて流通していたので「伊万里」と呼ばれていました。この時代の磁器は「古伊万里」と称されています。
現在では有田でつくられている磁器を有田焼、伊万里で生産されているものを伊万里焼と呼んでいます。ちょっとややこしいですね。
・陶磁器の歴史についてはこちら→

周辺やきものスポット
■伊万里・有田焼伝統産業会館
 大川内山の窯元群入り口に位置する伊万里・有田焼伝統産業会館には、やきもの資料室があり古伊万里や鍋島といった名品が展示されています。また製作工程や道具の解説などもあり、買い物前の勉強にぴったりです。

■鍋島藩窯公園
phoot 大川内山の窯元群にはもうひとつの見所があります。それは鍋島藩窯公園です。ここでは鍋島藩窯の歴史を感じさせる施設が自然の中にあり、秋の散策にはぴったりです。鍋島藩で献上品を焼成していた登り窯を再現したものや、古窯跡、陶工の家(再現)を見ることができます。また公園入り口に設置されている、陶石を砕くための唐臼と磁器の鐘が鳴るめおとしの塔は「日本の音風景100選」にも選ばれています。公園付近の大川内山は生活の場が多くありますので、大声や民家の庭に入るのはやめましょう。

■伊万里市陶器商家資料館(丸駒屋)
phoot 大川内から車で約15分程の伊万里市内には、陶器商家資料館があります。これは江戸時代(1825年)に建てられた、旧犬塚家の白壁土蔵造りの建物を修理復元したものです。旧犬塚家はその当時、陶器商として活躍していました。この建物では磁器の取引をしたり、遠くから買い付けに来た商人を宿泊させたりしていたそうです。現在も当時のままに家具や調度品などが保存されています。またお隣には「海のシルクロード館」もあります。
・伊万里市陶器商家資料館についてのお問合わせはこちら:伊万里市陶器商家資料館 電話0955-22-7934