トップ >> おすすめ展覧会 >> 絵皿は語る
2009 おすすめ展覧会
−全国美術館で開催のやきもの関連展覧会−
皿多一郎コレクション
絵皿は語る
<会期>平成21年12月8日(火)〜平成22年2月21日(日)
 本展では、皿多一郎氏が長年にわたり蒐集された、近現代の世相や風俗を描いた陶磁器約200点を紹介します。
 染付や上絵でさまざまな絵文様を描いた磁器は、江戸時代の初めから肥前地方で盛んになり、江戸時代後期には瀬戸地方でも生産が始まり、近現代を通じて急速に普及し、今では飲食器の中でもっとも身近な存在となっています。近代では、手描きだけでなく、型紙摺絵や銅版転写など、量産に向けた技法が生まれました。そして描かれる文様は、技法の発達や時代の移り変わりに従って多様に変化してきました。なかでも、明治維新後の近代化によって日本の社会が劇的に変化していく様子を、積極的に取り入れた陶磁器の生産は、近代日本特有の文化的現象として特筆されます。続々と登場する文明の利器、新奇な風俗などが、錦絵などをもとにして絵皿に描かれ、流通するようになりました。引き続く日清・日露戦争の時代、太平洋戦争の時代、そして戦後の高度成長の時代、それぞれに世相と風俗を敏感に反映した陶磁器が量産され、使われてきました。皿多氏は、そうした絵付け磁器を丹念に蒐集されました。さらには、作品に描かれている画題とそれから推定される製作年代、時代背景などを探求されてこられました。本展は、その成果を基に構成されています。絵皿という身近で楽しい媒体を通じて、近現代の日本の歩みを明治・大正・昭和の暮らしの移り変わりをたどることができるでしょう。

会場 豊田市民芸館
住所 愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
電話 0565-45-4039
入館料 一般200円、大・高校生100円
中学生以下と70歳以上、豊田市内在住・在学の高校生、障がい者無料(要証明)
開館時間 午前9時〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜休館、ただし1月11日(月)は開館
年末年始(12月28日〜1月4日)
URL http://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/
関連イベント 「絵皿は語る展」座談会
と き 1月23日(土)午後1時30分〜3時30分
対談者 皿多一郎氏(絵皿コレクター)
矢島律子氏(町田市立博物館学芸員)
聴 講 無料、ただし会期中の観覧券の提示必要
定 員 先着50名 事前申込不要

ギャラリートーク (学芸員による展示解説)
と き 12月19日(土)、2月14日(日) 午後2時〜2時30分
申 込 事前申込不要 (当日観覧券が必要)
定 員 先着20名
Copyright(C)2002 Fukuhaku Printing CO.,LTD
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます