2009 おすすめ展覧会
−全国美術館で開催のやきもの関連展覧会− |
織部−黒茶碗の世界−
<会期>平成21年12月10日(木)〜平成22年2月21日(日) |
「黒ハ古キコ、ロ他」。千利休が天正15年正月、博多の豪商神谷宗堪を招いた茶会において数奇雑談のなかで語ったとされる言葉です。利休のいう「古き心」とは、長い年月を経て備わった侘びたるもののことであって、まさに「黒」は侘び茶の思想を表しているのでしょう。その利休の侘び茶の思想を形にしたものが長次郎に作らせたとされる楽茶碗です。
一方、美濃でも樂茶碗と同様の黒茶碗が作られ始めます。瀬戸黒です。現存する利休所持の茶道具の中にも瀬戸黒茶碗が見られます。美濃の黒茶碗はやがて歪みを持つ織部黒、さらに文様を加えた黒織部とその姿を変えていきます。特に黒織部は、奇抜で傾いた意匠でもって見るものを驚かす破格なスタイルの黒茶碗といえます。無を連想させるような瀬戸黒からメッセージ性の強い黒織部と変わっていく様子からは、茶人の美意識の変化が垣間見えてきます。
本展は桃山時代の茶の湯の流行とともに変化していく美濃の黒茶碗の様相を展覧します。
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■会場 |
土岐市美濃陶磁歴史館 第2展示室 |
■住所 |
岐阜県土岐市泉町久尻1263番地 |
■電話 |
0572−55−1245 |
■入館料 |
一般 200円(150円)
高・大学生 100円(70円)
中学生以下 無料
()内は20名以上の団体料金 |
■開館時間 |
午前10時00分〜午後4時30分 |
■休館日 |
月曜日【1月11日は開館】、
12月24日(木曜日)、1月12日(火曜日)、2月12日(金曜日) |
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