中国唐王朝の華 唐三彩展
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<会期>平成16年9月4日(土)〜12月25日(土) |
唐三彩は、20世紀の初め、中国・中原地方の開封から洛陽にかけての?洛鉄道敷設工事で、唐墓が発掘された際、世に初めて知られたやきもので、その美しさは多くの人々を魅了しました。1世紀近くを経た今日、美術品としての価値はさらに高まり、唐時代(618年−907年)を代表するやきものとして知られています。
三彩とは、白い素地の上に緑釉、褐釉、藍釉、白地を生かす透明釉といった2種類以上の鉛釉を施した多彩釉陶器をさし、唐時代に完成された「唐三彩」は中でも最も華やかな色調を示しています。形も壷、瓶、皿といった器物だけでなく、武人、官人、騎馬人物、馬、駱駝などの俑が製作され、それらは当時の王侯貴族たちの間で流行した厚葬の風習を反映して、彼らの墓陵を華やかに荘厳するための副葬品でした。そこからは盛唐期の華麗な王侯貴族文化が垣間見えてきます。
本展では、館所蔵の唐三彩コレクションを一堂に展示し、シルクロードを通して東西の文化交流が華やかであった唐時代の、国際色豊かな造形美と意匠をご紹介します。
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■主な出品作
・三彩華文三足盤 中国・唐時代
・三彩壷 中国・唐時代
・三彩馬 中国・唐時代
・三彩駱駝 中国・唐時代
・三彩婦人 中国・唐時代
・藍彩侍女 中国・唐時代など |