陶芸の伝統と現代
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<会期>平成16年8月24日(火)〜10月17日(日) |
日本の陶芸は中国陶磁を手本として発展してきましたが、桃山時代、茶の湯の美意識が創り出した志野・織部などには日本的な独自の造形美が見られます。
17世紀に入って、伊万里・古九谷・鍋島などの磁器が生産され豊かな広がりを持つに至ります。こうして日本の陶芸は、用と美を兼ねそなえた伝統芸術として発展し今日に至っています。
今回の展観は、主として近世の陶磁器の優品と豊かな個性ある現代作家による数々の作品とを対比して展示し、日本のやきものの変遷と現代陶芸の進む道を探ろうとするものです。
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■主な展示作品
・色絵松樹文輪花大皿 伊万里 古九谷様式 1650−60年代 サントリー美術館蔵
・織部花文洲浜形手鉢 美濃 17世紀初 サントリー美術館蔵
・色絵獅子紐鞠形香炉 野々村仁清 17世紀 サントリー美術館蔵
・青手古九谷風花鳥図大皿 北大路魯山人 1925年ごろ 個人蔵
・瀬戸黒金銀彩梅図茶碗 銘さきがけ 荒川豊蔵 1960年ごろ 個人蔵
・唐花彫文花瓶 板谷波山 1922年ごろ とちぎ蔵の街美術館蔵(発生川コレクション) |