夏季特別展
紀州徳川家と豪商三井家 ―三井家伝来の茶道具を中心に―
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<会期>平成16年7月24日(土)〜8月29日(日) |
江戸時代、「越後屋」の屋号で知られた三井家は、江戸・京都・大坂の三都に呉服店と両替店を営む大商人でした。もともと三井家は、紀州藩領の伊勢松坂の出身であったため、江戸時代を通じて、紀州徳川家と密接な関係にありました。三井家に残された紀州徳川家関係資料の多くは、財団法人三井文庫に引き継がれています。
紀州藩10代藩主治宝(はるとみ)は芸術・文化に精通し、“数寄の殿様”と呼ばれます。文政2年(1819)に京都から了々斎(表千家9代)や旦入(楽家10代)を招いて別邸西浜御殿で偕楽園焼をおこないました。この時、三井高祐(北三井家6代)手造りの茶碗に治宝が亀の絵を描いています。
三井家には治宝ばかりでなく、11代藩主の斉順(なりゆき)から拝領した茶道具類も多数伝来しています。斉順は湊御殿や和歌山城内で清寧軒焼を行い、さらには江戸紀州藩邸でも制作するなど、焼物に強い関心を持っていた人物です。
和歌山城内から御庭焼(清寧軒焼)に使われた窯や焼物の失敗作などが発見され、御庭焼の実態も少しずつ明らかになりつつあります。
初めて里帰りする紀州徳川家ゆかりの素晴らしい茶道具の品々を関連する御庭焼資料とともにご覧ください。
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■会場 |
和歌山市立博物館 |
■住所 |
和歌山県和歌山市湊本町3-2 |
■電話 |
073-423-0003 |
■入館料 |
一般500円/高・大生300円/小・中生150円
※30名以上は団体2割引
※小中高生は毎週土曜日終日無料
※和歌山市老人優待利用券ご提示の方は無料
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■交 通 |
JR大阪駅から特急で約1時間、JR和歌山駅からバスで和歌山市駅前下車。難波から南海電車で約1時間、和歌山市駅から南西へ徒歩5分。 |
■開館時間 |
9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
■休館日 |
毎週月曜日 |
■関連イベント |
・講演会(13:30〜15:00)
7月31日(土)清水実氏(財団法人三井文庫主任学芸員)
「三井家に伝えられた和歌山ゆかりの茶道具」
8月7日(土)前田敬彦氏(和歌山市立博物館学芸員)
「和歌山城出土の御庭焼資料」
8月21日(土)中村貞史氏(県立紀伊風土記の丘館長)
「紀州の御庭焼について」
・展示解説
8月1日(日)、8日(日)、15日(日)
いずれも13:30〜14:30。 |
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