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▲練上嘯裂茜手大壺(深山紅) |
当館が寄贈を受けた人間国宝・松井康成の作品を、年間を通して初期から晩年までの3期に分け、代表作を中心にその練上技法の展開を紹介します。
T期
変貌する土肌:練上・嘯裂・象裂・破調(1970年代―1980年代)
練上線文など練上手初期作品、器表に生じた裂け目を意識的に装飾文様とした「嘯裂」、「象裂」、「破調」など、練上に新境地を拓いた1970年代から1980年代中期までの作品を紹介します。
U期
呼応するイメージ:堆瓷・風白地・晴白(1980年代)
色土を重ね合わせ、絵画的な表現へと向かった「堆瓷」、風化した土の層に着想を得た「風白地」、軽やかで明るい色調の「晴白」など具象と抽象、さまざまなイメージが造形化された1980年代の展開を紹介します。
V期
光をもとめて:萃瓷・破璃光(1990年代―2001年)
これまでの練上技法の取り組みが集約された「萃瓷」、ダイヤモンド粉で研磨し、宝石のように仕上げた「破璃光」など、色鮮やかな練上に独自の光沢を追求した1990年代から晩年までの軌跡を紹介します。
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