佐賀県在住の陶芸家、小川哲男氏は、熊本県天草市本渡町に生まれ 天草、熊本、佐賀と変遷しながら陶芸歴は55年に及び、日本を代表する陶芸家として活躍を続けています。
そのエネルギーの源は、天草の青い海であり、天草でとれた「土」にあります。小川氏の「やきもの美学」は、くらしの中で使われることにあります。
形や色の表情は、いつも優しく語りかけてくるようです。
技法も、ろくろ成形を中心にさまざまな技術を用いられ、一点一点を楽しむかのように工夫されています。薪で焚かれた作品の数々は、少し控えめで清楚さを感じさせてくれます。
酒を飲む、料理を親しむなど気どりのない姿は、使う者たちを魅了し味わい深く印象づけてくれます。
これから、また、新しい挑戦と試みを続ける陶芸家、小川哲男氏の作陶活動を注目していきたいと考えます。
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