トップ
>>
九州陶磁文化館名品図録
>>
鹿児島県
>> 黒釉龍文甕
155
黒釉龍文甕
(こくゆうりゅうもんかめ)
薩摩(苗代川窯) Satsuma
鹿児島県 Kagoshima prefecture
17世紀後半
口径26.8 高30.3 底径17.0
「あまざけはんずー」と親しまれる甘酒貯蔵用の甕。薩摩の民陶雑器を総称して「黒もの」といい、一般に素朴な黒釉をかけ、装飾も簡素な作りが多い。型で抜いた粘土を器の表面に貼り付ける貼花文で、甕を一めぐりする龍を表し、ほかは粘土紐を貼り付け、竹管や指で押して装飾する。欧米でマルタバン・ウェアと呼ばれる東南アジアの陶器甕に、こうした龍の貼り付け文の装飾がみられる。底部は無釉で貝目痕が残る。
前の作品
次の作品
Copyright(C)2002 Fukuhaku Printing CO.,LTD
このサイト内の文章や画像を無断転載することを禁じます