※凡例
改行は原文に従っています。
旧字体や異字体の漢字は新字体に改めています。
変体仮名はひらがなに改めています。
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A |
初竃入口の図
上の竃之口を
狭たる図
次第是ニ同シ
凡堅壱尺五寸
巾六寸くらひ
焼物下拵を悉く竃の中へ詰メ入レ
て始に火を入かかる時先竃の入口ニて
少しツツ火を焼キそろそろと自然ニ
あたたミを入るる気味也一概に火気
強けれバわれ損ずる也先二日二夜も
右のことく昼夜ともニ同様ニたへず火ヲ
焼也右のごとくすれバ次第ニ末への
竃迄火気通り自然と焼る也夫
内の方へ焼木を入レ能燃し付ケて
初竃の口を塞く也能薬もとくれバ
二の竃へかかり狭メ置たる脇口より
小割の焼木を投込也二の竃もよく
薬解れハ口ヲ塞て三の竃へかかる事
前のごとし是より末の竃まて同
断也焼おわって二三日ハ其侭置て
さます也
二の竃の口を挟ミたる後此口より小
割を投込ム也口ヲ狭たるニハ継目継目
を不残赤出二て目塗をするなり
能く火廻れバ口ヲ塞キ三ノ竃へかかる
也末ノ竃迄も次第同し
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B |
竃真後ロ之図
段々と竃塀の火の通路ハ右之ことくの
穴アリテ火気燃通る也大跡の竃も穴ハ
同様也是ハ火気の外へぬける斗の違ひ也
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