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土肌は赤茶色をしており、釉がかかっている部分は渋いグレーに仕上がっている。表面のところどころに、黄味がかった変化がある。表面のろくろ目がうっすらとわかる。
作 者 |
丸田宗彦(内田皿屋窯・佐賀県武雄市) |
サイズ |
高さ約5.8cm×口縁部直径約6.8cm |
重 さ |
約145g |
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▼正 面 |
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草文と思わせる鉄絵がのびのびとした印象。 |
▼向かって左側 |
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高台脇に大きめの指跡※2
(親指と思われる)が一つある。 |
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▼向かって右側 |
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高台脇に指跡※2が二つある。 |
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▼高 台 |
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碁笥底高台(ごけそここうだい)※1
高台際にあたる部分には、削るときに小さな石があったと思われる半円状の筋ができており変化がある。高台脇に窯印が彫られている。 |
▼口 縁 |
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ゆるやかな三つの山の上下があり、ところどころ黒っぽい変化がある。 |
▼見込み |
たっぷりとした釉がかかっている。表面と比べると、黄味がかった変化が少ない。ろくろ目の跡がはっきりとわかる。 |
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※1…碁笥底高台(ごけそここうだい)
高台のつくりかたの一種。碁石を入れる碁笥の底に似ていることからこの名がつく。上げ底風になており高台にあたるものがついていない。
※2…指跡
器を施釉する際に、手にしていた部分には釉薬がかからず、指の跡が残ることからこの部分をいう。 |