トップ >> ザ・コレクション >> 飲兵衛の蒐集物語・唐津焼酒器(5)・焼き締め |
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素地に釉薬を掛けず、高温で長時間焼成することで、焼き固める技法。特に唐津焼の技法というわけではなく、陶器の技法のひとつです。備前焼のものがよく知られており、ざらとした土味や、土の色の変化をダイレクトに楽しめるのが魅力。水分を含んだときの、色合いの変化が大きいのでそれを楽しむ人も多い。窯変(ようへん)と呼ばれる、焼成中に起きた色や形の変化にも注目してみてください。 | |||
焼き締めぐい呑み 川上清美・作 全体的にオレンジ色がかった中に、正面に現れた窯変がおもしろい。手にとると軽く、口のゆるやかな歪みが案外使いやすいのです。 |
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焼き締め徳利 川上清美・作 ぎゅっと固く焼き締められた、引き締まった器形に、大きく表れた窯変が大胆な印象です。余計な飾りを省いた、素朴ながらも堂々とした趣を感じさせます。 |
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焼き締めぐい呑み 川上清美・作 高台付近のざらりとした土味が荒々しさを感じさせるぐい呑みです。口の部分は薄く挽かれており、繊細な一面も併せ持っています。 |
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