トップ >> ザ・コレクション >> 小さな名品「そば猪口」(3) |
《その3》 |
この頃になってくると、そば猪口の口径と底径の差が小さくなり、現代のコップに近い形となってきます。18世紀前半と比べると素地がやや厚手のつくりのものが多くなります。また口縁の内側に「四方襷文(よもだすきもん)」と呼ばれる連続文様が見られるようになります。 | ||
さらにこの頃になると蛇の目凹形高台と呼ばれる高台のものが現れます。これは高台内を蛇の目状に釉を剥ぎ、この剥いだ部分にチャツやハマと呼ばれる窯道具をあてて窯詰めをする焼成方法によります。18世紀の中頃にこの焼成法が一般化し、鉢やお皿などにも見受けられます。このような底部をもつそば猪口は、18世紀中頃以降のものと考えられます。 | ||
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資料提供先 ■佐賀県立九州陶磁文化館 佐賀県西松浦郡有田町中部乙3100-1 電話0955-43-3681 |
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