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さる3月8日、「染付山水文水指」(佐賀県立九州陶磁文化館所蔵)が、佐賀県の重要文化財として指定されました。この他にも「木造十一面観音菩薩座像」、「柚比遺跡群出土青銅器・鋳型・鐸型土製品」、「瓢塚古墳」などが新たに文化財に加わりました。
■染付山水文水指(佐賀県立九州陶磁文化館所蔵) この作品は、初期伊万里と呼ばれる肥前磁器草創期のものです。ロクロによって成形され、その器形や口造りなどから、当初から水指として作られたものであることがわかります。口縁部は施釉されており、焼成時の焼き歪みかわずかに楕円形になっています。従って蓋は共蓋ではなく、口縁部の形に誂えた塗蓋が付属しています。 二段に胴を締め、圏線によって鋸歯文と唐花文、山水文、梅樹文、松樹文などを画面を分けて描いています。いくらか窯キズはありますが、全体として焼成状態は良好で、呉須の発色も非常に良い。染付の色調や描法、出土陶片などから1610〜30年代の有田・小溝窯の製品と推定されています。数少ない茶道具の伝世品の優品でもあり、美術的にも学術的にも価値の高い作品です。当初のものではありませんが、古い杉箱も残っており、蓋表に「古今里水指」の墨書銘が記されています。 |
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