■日本の器を訪ねて(2)■
―卓越の技〜瀬戸織部〜―
 「時代を捉え、創造する」をモットーに斬新なデザインの「瀬戸織部」を展示即売。伝統的な色調や文様を使いながらも、どこか新鮮。どこか現代的な器が揃っています。織部というとその個性的さから、他の器と合わせるのがなかなか難しそうですが、コーディネートコーナーは参考になるヒントがいっぱい。同じ色調のものと合わせたり、緑の反対色になる朱色の碗と合わせたり。ここも「美濃・伝統の技「どんぶり百撰」」と同じくカード形式で購入ができました。お店の方も、使い方や収納の仕方、製品の特徴などを熱心にお話されていました。なかなか九州では、織部をこんなにたくさん見る機会がないので、「何か欲しいなあ」と散策しましたが、悩みすぎて結局何も買えませんでした。


緑が基調の織部。ブースも緑でまとめていました

おお、こんなモダンな使い方があるの?とたくさんの人が驚いていたコーディネート。

さりげなく箸置きや鉢がお揃い。朱色の碗との組み合わせもGOOD

「これは一枚づつ、中央の絵付け柄が違うんですよ」「楽しそうね、買っちゃおうかしら」


―全国秀作作家コーナー―
 社団法人日本クラフトデザイン協会加盟の40人の作家による器の展示が行われていたコーナー。作家物ということで、多少割高感はありましたが、気に入ったものを予約される人も。陶磁器をはじめ、漆、ガラス、鋳物と様々な素材の作品が並んでいました。素材を問わず、曲線を用いたなだらかなフォルムの作品が人気を集めていたようです。ちょっと個性的な器がひとつあると、生活空間が楽しいものになりそう。


作家別に作品が展示。様々な素材の器を見ることができます

とても現代的で、アート感覚の陶器。土ものの野暮ったさがなく、洗練された印象

女性は、白くて丸いものが大好き。この作家さんのコーナーは人気の的でした

これ、何でできていると思います?最初は漆かな、陶器かなと思いましたが、鋳物でした