■洋の器への誘い■
―新和洋モダニズム〜ノリタケ〜―
 おなじみ日本を代表するブランド「ノリタケ」。ノリタケの洋食器は海外にも輸出され、高い評価を受けているのだそうです。今回のテーブルウェアでは、レストランやホテルといった業務用の食器をノリタケ流に、一般家庭向きのアレンジをご紹介。
 白磁にグリーンのテーブルクロスが若々しい印象のテーブルは、「桜花清宴」がテーマ。テーブルを見ただけで、そのテーマがなんとなく伝わってきますよね。たくさんの飾りや小物がなくても、色合わせを工夫するだけで楽しめそう。黒と紫のシックなテーブルは「雛 PARTY」。お皿に金彩が施されたガラスの小鉢がセットされ、ちょっと贅沢な雰囲気です。
ノリタケコーナーでは、セッティングだけではなく、明治期などに輸出用として生産されていた「オールドノリタケ」を展示した、ミニミュージアムもありました。オールドノリタケはファンも多いことから、こちらのコーナーもなかなか間近で見ることができないほど、たくさんの人が集まっていました。


「桜花清宴」のテーブル。爽やかな春風を思わせます

こちらは「雛 PARTY」のテーブル。大人の雛祭りという感じです


―至高のおもてなし〜大倉陶園〜―
 大倉陶園では、オーダーメードの器を中心に紹介。注目は、一流シェフとコラボレーションされた、テーブル提案。写真の優しいひなげし柄のお皿には、夏の料理がボードにて提案。爽やかな食卓になりそうです。大倉陶園やノリタケのコーナーでは、好きなコーディネートを投票するアンケートも行われていました。投票用紙を手に、「あれかな?こっちも素敵ね」ととにかく皆さん熱心。


ひなげし柄のやさしい器

一流シェフが提案する、ひなげしの皿にのせる料理


―優美なクリスタルの世界―
 器といえばクリスタルもかかせない!ここでは、日本を代表するガラスメーカー「HOYA」の紹介がなされていました。クリスタルの透明感と爽やかさをいかすためでしょうか、ほかのものと比べると、テーブルの色彩はかなり抑えられた印象でした。きらきらしたシルバーのカトラリーとも相性が良いようです。


クリスタルの輝きに思わず目を奪われるHOYAのコーナー