■洋の器への誘い■
―西洋の器〜彩りのテーブル〜―
 このコーナーはヨーロッパの有名ブランドのテーブルセッティングがずらりと並ぶ、迫力の空間。陶磁器やクリスタル・シルバーウェアなどの一流ブランドが、「おもてなし」をテーマに様々なコーディネートを展開していました。その多くは「和」のイメージを意識したもの。懐かしいような、そして新鮮で不思議な美しさに魅了されます。彩りを参考にしようと、カメラ片手の人やメモを取る人も多かったですね。
 シックな色調で構成されたテーブルは、ドイツのブランド「ヘキスト」のもの。遠目で見ると「和食器かしら?」と思わせる雰囲気ですが、お皿にはシンプルモダンな模様が施されています。大人同士の静かな時間を過ごせそうなテーブルでした。洋食器を手持ちの和食器と組み合わせるのはなかなか難しいのですが、こういう色合わせなどを参考にしてみるのもいいかもしれません。
 清潔感のあるフラワーアレンジが目をひく、フランスのブランド「レイノー」のテーブル。花形を象った器の内側は、金と銀が施されている華やか食器。白いフラワーに赤系のテーブルセンターで、お祝いの席を思わせます。花形の器の中には、かわいい羊の金彩人形が。
 そしてドイツブランド「ビレロイ・ボッホ」は楽しいコーディネートで、多くの人の注目を集めていました。そのポイントはテーブルの上だけではなく、空間までも演出されているところ。セッティングされたテーブルの横には、お母さんがお料理している最中のような台所が再現。もちろん台所の空間にも「ビレロイ・ボッホ」の器がさりげなく置かれています。こんな風に、自分の生活空間とオーバーラップができると、「欲しい!」という気分になりますよね。「ビレロイ・ボッホ」の中でも白のシンプルな器たちは若い人に人気のようでした。自分の好みでいく通りにも使えそうです。
 このコーナーでは、もちろん豪華なブランド器が人気でしたが、もう一つ注目すべきポイントがあります。それは器を食べ物用としてだけではなく、様々な用途にアレンジされていたこと。特に花やミリオンバンブー、苔玉などを食器に飾るアレンジは今すぐ真似できそうなものばかり!角皿にこんもりとバラの花を盛ったり、小さな小皿に花をちょこんとのせたり。たったそれだけで、とても豪華にそして楽しい気分になれそうです。
 ちょっと気になったのは50代くらいの奥様たちの話。「素敵だけど、お碗の形がやはり日本とは少し違う。ちょっと気になって使いづらそう」とのこと。さすが主婦の方は細かいとことにも目が届きます。


ヘキストの「和」のテーブル。シックな色合いが魅力

レイノーが提案する華やかな食卓。フラワーアレンジにも注目

レイノーの器の中。よく見てください、羊のお人形がかわいい

ビレロイ・ボッホの楽しい器。若い人に人気でした

すてきな台所をそのまま再現、さりげなくビレロイ・ボッホの器があるのです

白い角皿にバラをこんもりと。それだけで立派な演出

小皿に丸い菊をのせて。オリエンタルムード満点!

女性客にかなり人気があった、幸せピンクのコーディネート