益子陶芸美術館では2008年秋に益子の陶芸家濱田晋作が栃木県文化功労者に選ばれたことを記念して「濱田晋作展」を開催いたします。
濱田晋作は1929(昭和4年)年3月陶芸家濱田庄司の次男として生まれました。早稲田大学で美術工芸を学び、父庄司のもとで陶芸家として独り立ちする機会を準備していました。しかし庄司の手伝いは多忙をきわめ、陶芸家としての初個展は40才になってからでしたが、十分な準備期間を経て陶芸家の道を歩みだすことによって、父庄司と同じ土や釉薬を守りながらも晋作の個性溢れる作品を生み出すことに成功しています。1978(昭和53)年、庄司の後を継いで財団法人益子参考館の館長となり、陶芸活動をしながら参考館の運営にも携わり、30年間益子を代表する文化施設として県内ばかりではなく、益子を訪れる多くの人々に世界の工芸を紹介した文化貢献の大きさは計り知れません。
栃木県文化功労者受章記念「濱田の正統 濱田晋作展」では濱田晋作の約60年間にわたる作陶生活からおよそ90点の作品と、参考館の文化施設としての歴史と魅力を紹介いたします。 |