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名品図録

佐賀県 唐津焼
  008

象嵌双鶴文瓶(三島手)
(ぞうがんそうかくもんびん みしまで)
肥前 Hizen
佐賀県 Saga prefecture
17世紀前半
口径6.2 高36.0 高台径13.3 最大径21.2
 胴上部は、2条の沈線で3区画を設け、3種類の花文を押印し、そこに白土を充填している。胴下部も同様に唐草文よろけ縞文如意頭文が印花される。これらの文様帯の間に2ヶ所、向かい合うように鶴が2羽ずつ配置され、白土により象嵌される。鶴の嘴と足は鉄絵具によって描かれる。高台畳付を除く全体に透明釉が施され、器表には貫入がみられる。類例が有田町天神森窯跡から出土している。象嵌は朝鮮陶工がもたらした技法である。

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