土色は淡い黄土色。全体に淡いピンク色を感じさせる暖色系の乳白色に仕上がっているが、一部に緑青がかった変化がある。釉薬が薄いところは土味がうかがえる。表面には白や黄色の斑点がある。表面には凹凸がはっきりわかるろくろ目がある。
作 者
浜本洋好(三里窯・佐賀県北波多村)
サイズ
高さ約5cm×口縁部直径約5.7cm
重 さ
約118g
▼正 面
胴の下部は釉薬が薄くなっており、土肌の変化を見ることができる。胴部分にも様々な釉薬の変化があり、乳白色の中に青味があり変化に富んでいる。
▼向かって左側
右側に比べると斑点が少なめ。下部に釉薬がかかっていないので、焼締めに似た柔らかな光沢がある。
▼向かって右側
白や黄色の斑点があちこちに出ている。
▼高 台
碁笥底高台(ごけそここうだい)
※1
高台内が広めにとられており、すっきりとした仕上がり。徐々に変化する土色がはっきりわかる。
高台脇の上部に窯印が彫られている。
▼口 縁
ゆるやかな山の上下があり、白い斑点がある。
▼見込み
底部にいくにつれ、たっぷりとした釉薬がかかっている。暖色系の乳白色だが、表面と比べると黄味がかっている
※1…碁笥底高台(ごけそここうだい)
高台のつくりかたの一種。碁石を入れる碁笥の底に似ていることからこの名がつく。上げ底風になており高台にあたるものがついていない。